氷川通信

鳥居~神域を隔てる結界~

神社に参拝する際に、一番最初に目にするものが鳥居です。神社の入口に必ず設置されている鳥居は、俗界と神域を隔てるために建てられています。つまり、鳥居の内側が神聖な場所であることを示しているのです。

また、外部から神域に邪気(悪いもの)が入らないようにするための結界でもあります。全面が赤く塗られている鳥居がありますが、古来、赤い色には魔除けの力があるとされていたことによります。

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雅楽~世界最古のオーケストラ~

 

神社の神事や行事、特に神前結婚式の際に演奏される雅楽。一般の方にとっては馴染みの無いものであるかもしれませんが、実は千数百年もの歴史を誇る世界最古のオーケストラといわれております。雅楽はその演奏形態によって「管弦(かんげん)」「舞楽(ぶがく)」「歌謡(かよう)」にわけることができます。

 

管弦は、楽器だけで演奏されるものをいいます。笙・篳篥・龍笛の管楽器、箏(そう)・琵琶の弦楽器、鞨鼓(かっこ)・太鼓・鉦鼓(しょうこ)の打楽器が用いられます。舞楽は音楽に合わせた舞踊のことで、中国起源の唐楽を伴奏に舞う左舞(さまい)、朝鮮半島起源の高麗楽(こまがく)を伴奏に舞う右舞からなります。歌謡は雅楽器の伴奏をつけた声楽のことで、国風歌(くにぶりうた)、催馬楽(さいばら)、朗詠(ろうえい)の3種類があります。

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眷属(けんぞく)~稲荷神社の狐の由来~

神社によっては狛犬を置かず、代わりに別の動物をおいているところがあります。赤坂氷川神社境内にある四合稲荷(しあわせいなり)には、狛犬ではなく狐像が置かれています。この狐は神に仕える動物であると考えられており、そのような動物を総称して「眷属(けんぞく)と呼びます。

 

もともと眷属とは、仏教用語で本来は仏様や菩薩に従う神様のことを指します。眷属が神社に置かれているのは、日本の神様がその姿を人間の前には現さないためです。そこで、神様のご意志を神様に代わって伝えるために、眷属が人々のもとへ派遣されたのです。

 

それらは神話に由来するものもあれば、神社近くの土地に多く生息しているからという理由で指定されたものもあります。眷属は狐の他、奈良県の春日大社の鹿、京都府の北野天満宮の牛、滋賀県の日吉大社の猿、和歌山県の熊野大社の烏など、神社によって実に様々です。

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狛犬~邪気を祓い、神社を守る石像~

参道の両脇に置かれている一対の狛犬(こまいぬ)は、神社の守護や魔除けといった役割を果たす獅子像のことです。

 

日本へは朝鮮半島の高麗(こうらい)経由で伝えられたとされます。伝来当時の日本人は、獅子を実際に見たことがなく、異様な姿をした犬だと考えました。そのため高麗の犬ということで「高麗犬(こまいぬ)」と呼ばれ、やがて「狛犬」と称されるようになったといわれます。魔除けとして置かれたことから、「拒魔(こま)犬」を語源とする説もあります。

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祝詞~神様へ捧げる繁栄への祈り~

祝詞(のりと)は神事の際に、神職が神様に奏上する言葉のことです。抑揚があり、語尾をのばす独特の節回しが特徴となります。一般的に、神様に申し上げる言葉の「宣説言(のりときごと)」の省略といわれており、神様の日頃のご加護に感謝するとともに、個人の幸福、ひいては社会全体の安泰を願う内容となっております。

 

延長5年(927年)に成立した『延喜式(えんぎしき)』に収録されている祝詞が、現存する最古のものと伝えられています。

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